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ネクスト経済研究所 > 未分類 > 秋相場の波乱に要注意

秋相場の波乱に要注意

2017.08.23 20:16

今年も多くの市場関係者が夏休みからオフィスに戻る時期になった。それと重なるように8月24日~26日にワイオミング州ジャクソンホールで経済シンポジウムが開かれる。予定されるイエレンFRB議長やドラギECB総裁の講演は秋相場を占う上でいやが上にも注目されるところだ。米国の実態経済はこれまで10年間米国株価を下支えしてきたが、景気循環サイクルの終盤に入っている一方で、通常15倍~20倍が適正と見られる株価収益率(PER)も、アップルが150倍、S&P500が25倍に達するなどバブルの水域に入っているとの見方も強まりつつある。したがってこれまで続いた過熱感も不況感もない「適温経済」そして「適温相場」の終わりの訪れにはくれぐれも注意しなければならない。

 

FRBは2015年末から4度にわたり政策金利を引き上げているが、今後について大方の予想するところは、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる9月に資産縮小が開始され、さらに12月には追加利上げが見込まれている。しかしFRBは物価や景気動向に確信を持つには至っていないようで、さらに追加的な経済指標を見極める方針ではないかと思われる。それだけに今後のFRBの金融政策の行方は大きく相場を左右しそうだ。

 

そもそも「適温相場」の語源である英国の童話「ゴルディロックス」では、主人公の少女がクマの留守の間に、ほどほどの熱さのスープを飲み、ほどほどの大きさの椅子そしてほどほどの硬さのベッドを楽しんだものの最後にクマが帰宅して逃げ出して終わる。この物語から学ぶべきことがあるとすれば、「適温相場」の大波乱のエンディングであり、そろそろクマの出現つまりベア相場への転換に要注意と言うことだろか。これまでも8月後半から始まる秋相場は往々にして波乱に見舞われてきた。実際過去30年を振り返ってもブラックマンデーによる大幅株安(1987年10月)、テキーラショック(1994年11月)、世界同時テロとドル安(2001年9月)、そしてリーマンショック(2008年10月)などその例は枚挙に止まらない。

 

秋相場の波乱材料としては、①FRBの金融政策の行方、②米朝間で威嚇と挑発が繰り返される北朝鮮問題、③トランプ政権内の足並みの乱れなどが挙げられる。どれがトリガーとなるにしても、株価および為替相場の大幅調整には十分注意を払うべきだろう。目下のドル円相場は110円を挟んだ動きとなっているが、徐々に上値が重くなっているように見られる。一方下値に関しては、4月につけた108円台LOW以外に目立った抵抗線もないことから、今後は108円割れさらに105円を目指す動きが強まる可能性が高い。

 

 

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