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ペネロープ・ゲートとアッキード事件

2017.04.13 16:10

フランス大統領選が4月23日に迫ってきた。主要メディアの見通しでは、ルペンFN党首(極右)がリード、マクロン前経済相(中道)が2位につけ、そしてフィヨン元首相(中道右派)がやや離れて3位。特にフィヨン氏はペネロープ夫人および子供二人が秘書給与を不正受給していたというスキャンダル(ペネロープ・ゲート)に巻き込まれて人気と信用が急落しており決選投票への進出の可能性は乏しくなった。一方マクロン氏については社会党からも支持表明が続くなど、5月7日の決選投票に進む見込みだ。ということで、決選投票はマクロンVSルペンの対決構図となる可能性が高いが、結局60対40の差を維持してマクロン氏が勝ち、フレクジット(フランスのEU離脱)も起こらずEUは安泰と言うシナリオが現実化しそうだ。

 

とはいえ昨年から投票予測の不確実性には再三苦汁を飲まされてきたこともあり、今回もルペン大統領誕生というリスクを完全に無視することはできない。現状市場経済を支持するマクロン大統領の誕生予想に安心感が市場に広がっているが、選挙が近づくにつれ再び市場は緊張を高めることになるだろう。その緊張感は為替市場にショックを与え、ユーロ売り円買いなどを誘発するかも知れない。一方選挙が終了しエマヌエル・マクロン大統領誕生となれば、年齢が39歳と若く、また睡眠時間がナポレオンと同じく3時間と言う新星登場にフランスのみならず欧州安定への期待が膨らむことになるだろう。

 

目下フランスでペネロープ・ゲートが注目されているが、日本でもアッキード事件が世の中を賑わせている。安倍昭恵首相夫人が森友学園の名誉園長の職にありその教育を称賛していたことからアッキード事件に火がついた。この問題の行き着く先は主要閣僚の疑獄へと飛び火する可能性も秘めており、日本の政治も不安程度を高める可能性には留意しておく必要があるだろう。また日本の政治不安定化は円売りとは一概に決めつけられないことにも要注意だ。

 

このように日仏において政治家夫人を中心にスキャンダルが続いているが総じて大きな材料に乏しく、この2か月余りのドル円は111円―116円の範囲で日米金利差を見ながら一進一退を続けてきた。とはいえ早晩レンジワークの終焉を迎えどちらかに突き抜けることになるが、その切っ掛けとなる材料として、原油価格動向および欧州の政治の行方を挙げておきたい。需給の余剰が明らかとなりつつある原油の価格が下落すればドル安円高へ、そして選挙を控えて欧州に緊張が高まればユーロ売り円高が強まるのではないだろうか。とりあえず円の上値目標は109円で、「治にいて乱を忘れぬ」ことは肝要だ。

 

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