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ネクスト経済研究所 > 未分類 > 円相場のフェアーウエーは

円相場のフェアーウエーは

2017.02.18 20:52

先週末ワシントンで日米首脳会談が行われ、さらにフロリダで両首脳はアーニー・エルスを交えてゴルフを楽しんだ。二人のゴルフの腕前は、大統領はドライバー280ヤード、ベスト66、ホールインワン5回とプロ並みだ。一方首相はベストが80台、アベレージは90台後半当たりのようだが、今回に備えて相当準備したとも伝わる。まさかこの27ホールに渡る日米のゴルフ対決において、ドル高・ドル安のどちらかが争われたわけではないにしても、米国の圧勝となったのは明らかだ。

 

ともかく懸案の通商・為替問題は余り話し合われた様子はなく、今後の経済対話とくに為替については財務相間での協議に委ねられることになった。財務長官に就任したムニューチン氏はドル高がウォール街にとり重要との考えを有していると言われるが、70歳のトランプ大統領が長年のビジネスで得た「ドル高が米国労働者の職を奪っている」との信念を変えるとも思えない。今後の貿易不均衡是正に向けてのトランプ政権の対応が注目されるところだ。

 

したがって円相場は、2016年に120円と100円の間で大きくスイングしたが、目下の円を巡る環境も、①原油価格が50ドル程度で安定していることや、②日銀はYCC(イールドカーブコントロール)を優先させることに専念し新たな追加緩和策を打ち出す可能性も乏しいなど、中立的で動きづらくなっている。

 

このように少し手詰まり感が出てきた相場の今後を占う上で手掛かりとなるのが購買力平価(PPP)だ。現状はと言えば、消費者物価ベースでは約128円、輸出物価ベースは約73円、企業物価ベースは約98円と言われている。輸出物価ベースが円相場の指標として最も適切かとも言われるが、百歩譲って企業物価ベースの98円前後がその中間値として妥当な水準と考えて良いのかも知れない。したがってこの水準を中心に10%程度の範囲で相場が動くと仮定すれば、円相場は88円~108円がゴルフに言うフェアーウエーというところではないだろうか。

 

つまり現状はフェアーウエイをはずしたラフとも言える110~116円範囲でのボックス的な動きが続くと見られる。しかしその次の局面は、目下主要6通貨に対するドル指数が14年ぶりの高水準にあることや米国景気の拡大もピークアウトが近いことなども考えあわせれば、フェアーウエーのセンター、つまり98円方向へと円が上昇すると考えて良いのではないだろうか。

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