ねじれ議会
2013.10.11 06:00
「ねじれ国会」「決められない政治」は日本の専売特許のはずだったが
今や米国に伝染したようである。
大統領、上院が民主党、下院が共和党とねじれているが、オバマ政権二期目の中間選挙を
来年に控え、共和党内でもティーパ-ティーなど保守派と穏健派とに分裂し複雑化している。
シリアへの派兵が覆り、次期FRB議長候補のサマーズ氏が異例の辞退をしたり、
さらには10月の新会計年度に入り一部政府業務が停止したり。
さらには10月17日までに債務上限が引き上げされなければ、
デフォルト発生の可能性が高まり、大統領と下院の駆け引きは続く。
お蔭で大統領はAPECに出席できず、アジア外交で中国に後れを取ったりと
オバマ大統領のリーダーシップがぐらつく事態に発展している。
債務上限については、とりあえず短期間だけの条件付きで妥協するとの
シナリオで一段落する可能性も見えてきたようだ。
最悪は、米国債の利息が払われないこととなるが、その場合は
世界の金融市場が未曾有の混乱に陥る。
まさかとは思うものの、近頃の世界経済は5年に1度は金融恐慌が起きている。
リーマンショックから5年、そろそろ何が起きても驚かないように
心の準備だけはしておかねばならないと言うことか。
斉藤洋二
ネクスト経済研究所 NO113
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