G20
2013.07.21 15:58
モスクワでG20(20か国・地域)財務相・中央銀行総裁会議が開かれた。
かつてのように5か国や7か国の会議ならばともかく20か国もの代表による会議で
決定的な事項が決定されたり確認されるわけもなく、通り一遍の共同声明が出て終了した。
ただ世界経済については、これまで牽引してきた新興国の成長力に減速感が強まり
また資金流出により通貨安が重大問題化している。
米国のQE政策縮小はすでに2014年1月のバーナンキ議長の退任前のどこかの時期に
始まると見られており、各国ともに神経質になっていることだけは明らかとなった。
リーマンショックから5年を経過し、今回議論はされなかったが中国の
「シャドーバンキング」に対する懸念も強まっている。
中国が新たな金融危機の発火点となる可能性も高く、
今後の中国における金融制度改革の動向そしてその影響は要注目である。
ネクスト経済研究所
斉藤 洋二 NO.109
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