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チャイナリスク

2013.06.27 11:29

過去10年に及ぶ新興国の経済成長は2009年には11%を超えるなど

目覚ましかったが、このところは半分程度へと減速感が強まっている。

 

一方で、FRBのQE政策の出口戦略が語られる中で、新興国からのマネーの引き上げの観測が高まっている。

この流れの中で、新興国の筆頭に位置する中国においてもチャイナリスクが強く認識され始めた。

 

 

これまでも地方政府などに多額の不良債権が内包され、バブルの崩壊のリスクが論じられてきた。

6月後半に入り、上海の金融市場では短期金利が28%に達し、また上海株も5年振りの安値水準へと下落した。

 

中国は市場化を目指し、今まで人為的に低く抑えてきた金利を自由化することで、

過剰な設備投資や不動産投資の温床となっていたシャドーバンキングなどの

問題を解決しようとしている。

 

このシャドーバンキングは、大手銀行から借り入れできない中小企業が国有企業などから

高利で借り入れする実態を意味するが、その解決は金融改革のひとつでもある。

 

 

これまで、低利の円で借入れ、中国へ投資する円キャリートレードが行われてきたが、

今後逆流つまり日本に向かって資金の還流が予想される。

 

これは円高を招来するものであり、同時に上海株の下落は日本株の下押し材料となる。

7か月に渡ったアベノミクスへの期待による円安・株高の強気相場への回帰には

時間を要するだろう。

 

 

ネクスト経済研究所

斉藤洋二  NO。108

 

 

 

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