オリンパス
2011.11.10 00:27
オリンパスに1000億円規模の損失隠蔽が発覚した。
90年代後半、「飛ばし」などによる粉飾決算で山一証券が破綻したが、
それを彷彿させる事件だ。
この間、時価会計制度に変更され、企業統治についても意識改革がなされたはずだったが。
今頃になって、20年前も遡るかもしれない損失隠しが出てくるとは。
3代に亘る企業トップが絡んでいた可能性も示唆されている。
3年前の英国子会社の買収にあたり、総額600億円以上の助言手数料の支払い。
その不自然さから言っても、会社ぐるみでやって来た、と思わざるを得ない。
取締役、監査役は全く機能していなかったようだ。。
監査人も数年前に、KPMG-あずさから、Ernst&Youngー新日本へ移行
した経緯も不自然。
現社長は「昨日知った」などと発言。
しらじらしく聞こえるが、関係者数人を処分して幕引きを図っているようだ。
ガバナンスは如何になされていたのかが、詳らかにされるのを望むのは
国内外を問わず、投資家始め皆が望むところである。
自浄作用を、期待するのは難しいかもしれない。
とすれば、特捜、FBIなどの司法当局に任せるしかないのだろう。
日本の証券市場の発展の為にも、是非真実を明らかにしてほしい。
ネクスト経済研究所
斉藤 洋二
山の章 4
コメント・ピンバック:0